Building a RISC-V computer on an Arty A7-35T FPGA board with SaxonSoc

x11-usb-saxonsoc-arty

Luffcaでは、X Window System(X11)が動作するRISC-Vコンピュータを、SaxonSocを使用して、Digilent社のFPGAボードのArty A7-35T上に構築しました。
アイキャッチ画像左上のxtermに表示されているように、USBキーボードとUSBマウスを使用しています。
このコンピュータは、github.com/SpinalHDL/SaxonSocgithub.com/SpinalHDL/buildroot-spinal-saxonをベースにしています。

SaxonSoc

saxonsoc-console

SaxonSocは、VexRiscvの開発者であるCharles Papon氏らによって開発が進められているSoCです。
勿論、SaxonSocに使用されているSoft CPUは、32-bit RISC-VのVexRiscvです。
現在開発が進められているdev-0.3ブランチにおいてサポートされているFPGAボードは、Radiona ULX3S、Digilent社のArty A7とNexys A7です。

RISC-V computer

Luffcaでは、以下の構成でRISC-Vコンピュータを構築しました。

  • RISC-Vコンピュータ本体
    • Digilent Arty A7-35T
    • Pmod usb_host_x4の代替品
      • USBコネクタDIP化キット x 2
      • ブレッドボード、ジャンパーワイヤー
    • Digilent Pmod VGA
    • Digilent Pmod MicroSD
  • USBキーボード & USBマウス
  • VGAディスプレイ
  • MicroSD
  • USBケーブル (給電とUSB-UART)

Arty A7-35TベースのRISC-Vコンピュータの主要仕様は、以下の通りです。

  • CPU: デュアルコア 32-bit RISC-V
    • ISA: RV32IMAFDC + AESカスタム拡張
    • 動作周波数: 100 MHz
  • DRAM: 256 MB
  • Ethernet: 100 Mbps
  • USB: 2ポート
  • ディスプレイ解像度: 1024×768
  • ストレージ
    • オンボードFlash: OpenSBIとU-Boot
    • MicroSD: Linuxとrootfs

まとめ

Luffcaでは、X Window System(X11)が動作するRISC-Vコンピュータを、SaxonSocを使用して、Digilent社のArty A7-35T上に構築しました。
このコンピュータの特徴は、USBキーボードとUSBマウスを使用可能なことです。
また、ウィンドウマネージャとして、Window Makerを利用できることも良い点だと思います。